堀部 朝広さん

Tomohiro Horibe

7月の第4火曜日、C.school 第8回が開催されました。
今回の出演者は、上通りのオモケンパークで話題となっている面木健さんと、世界を旅する建築資材屋さんの堀部朝広さんでした。

今回は、堀部さんの講演をレポートします!

公団住宅の家がコンプレックスだった

堀部さんが建築の道を選ばれたターニングポイントは、高校生の時。公団住宅に住まわれていたそうですが、その画一的で小さな家がずっとコンプレックスだったそうです。そして、初めて部屋をもらった高校生の時。畳の和室だったその部屋を、洋風にしたかったため、ホームセンターで絨毯を購入。しかし、その絨毯のサイズを間違えてしまい、部屋にピッタリ合わなかったのだそうです。堀部さんはこの時になって初めて、絨毯にもサイズがあることを知ったとのこと。このことをきっかけに、様々なサイズの組み合わせで、家も自分で作れるかもしれない、と感じたことから、建築の道に進まれたのだそうです。

 

住宅メーカーへの就職、海外転勤の経験を経て、今では建築資材の販売をされている堀部さん。オリジナル資材の開発・販売もされているとのこと。日本のエネルギー関係の輸入依存度は100%で、木材に関しても70%を輸入に依存していることから、年間108日は海外出張されるそうです。

関係ないとはもう言えない!身近に迫る海外

海外旅行に行ったことがある人は、日本の人口の15%程度。海外に住む日本人大学生は10万人とちょっと。これらのデータを見ると、海外経験のある人が、日本においてはまだまだ少数派だということが分かります。しかし、訪日外国人は2019年から2020年にかけて1000万人増えると予測されており、外国の方と接する機会は今後どんどん増えていきます。また、国内で働く外国人は既に127万8千人。彼らは母国語・英語・日本語の3ヶ国語を話す、いわばエリートです。そのような外国人と肩を並べて仕事をするのに、日本国内で井の中の蛙のままで大丈夫でしょうか?

 

堀部さんは、これからは英語力が運転免許と同じくらい重要になると仰います。そして英語力は、実際に話すことでやっと身につく。だから、海外へ行くことを勧めていらっしゃるのですね。

海外に行くことで得られるメリット/デメリット

海外で行くことで得られるメリットとして、まずは異文化交流が挙げられます。新しい発想は、異なる文化との接触から生まれますよね。また、規模の違いを感じることができるのもメリットです。日本という小さな国では考えられない規模の物事が、海外では待ち受けています。そして、歴史的建造物に触れられること。地震などの災害が多い日本では、古い建物に出会うことはなかなか無いですが、海外では更に昔から守り継がれてきた建物を目にすることができます。そういった長い歴史や規模の大きな物事に触れると、日本人という感覚から更に拡大した、地球人という感覚を得られます。海外に出ることで、逆に日本に生まれたありがたさを感じられるのも、海外経験の大きなメリットだと堀部さんは仰います。

 

また、反対にデメリットも教えて下さりました。まず、医療費が高いこと。現地で病に倒れると、手続きの段階から大変な目にあいます。そして、チップ文化。いくら渡したらいいのかも分からないし、単純に上乗せされる辛さもありますね。また、家族と離れて暮らす大変さもあります。往復だけで数日かかることもあり、長く家族と離れることになるので、物理的にも精神的にも不安になりそうです。

海外へ行く前に!簡単な英語力を身につける

よし、海外に行こう!と思ったそこのあなた。その前に、英語を少し勉強しないといけませんね。英語を学ぶメリットは、海外での生活に役立つだけではありません。英語を理解できると、SNS、Youtubeなどで理解できるコンテンツ量が増えるので、日本にいながらでも世界を広げられるようになります。

 

英語学習で重要なのは、まずリスニング。次にスピーキング。そこに続いてリーディング、ライティングだと堀部さんは仰います。特にリスニングに関しては、若いうちに本場の音に慣れた方がいいとのこと。若い人は耳が良く、モスキート音のような高音も拾うことができるため、耳からの習熟が早いのだそうです。また、英語にも様々な種類があり、色んな英語に触れることが必要とのこと。アメリカ英語とイギリス英語はイントネーションだけで全く違う意味になってしまうことがある他、シングリッシュなど特殊な英語も多いそう。

 

英語の学習方法として堀部さんがオススメされるのは、映画を英語音声+英語サブタイトルで見ることと、洋楽の歌詞を覚えて歌うこと。また、オンライン英会話も効果があるのでオススメなのだそうです。逆にオススメしないのは、参考書を買って勉強すること。先に述べたように、耳と口での習熟が重要なので、リーディング・ライティングに寄った勉強方法はあまり実践的ではないそうです。

 

英語を勉強する!となると身構えてしまう人もいるかもしれないですが、簡単で大丈夫。実際に海外で仕事をされている堀部さんも、初めはひどい英語力だったとのこと。最低限の英語さえ習得できれば、海外での生活は難しくないそうです。

どこにいっても大事なのは、自分ブランド

海外で働く上で、英語力よりも断然大事なのが、自分のブランドをしっかり確立することだと、堀部さんは仰います。例えば、今海外で話題のこんまりさんも、日本にしかない考え方を自分のブランドとしてうまく伝える事が出来たのが、成功の要因です。そこで堀部さんは、自分のブランドを見つける一歩前段階として、好きなことを見つけるためのフォーカス方法を教えて下さりました。

 

まず一つ目。一日ひとつテーマを決めて、何かにフォーカスして街を歩いて見ること。例えば色だけに絞ったとしても、街中には膨大な量の情報があります。その膨大な情報の中から自分の興味を見つけ出すのは至難の技なので、テーマを絞って歩き回るのがいいとのことです。例えば、形、素材、部位、標識など。この方法は砂時計の法則、虫眼鏡の法則とも言われていて、良く使われる方法なのだとか。

 

二つ目は、誰にでもできるような簡単なことを、誰にもできないくらい徹底すること。そして、ナンバーワンになること。それほどまでに好きを突き詰めると、チャンスが向こうから来るようになるそうです。例えば、富士山の次に高い山はどこかご存知ですか?なかなか答えられる人はいないですよね。同じことで、何かを想起した時に一番に名前があがるようにすると、どこに行っても活躍しやすいのだそうです。

あなたの能力は今いる場所ではなく、
異国で花開くのかもしれない。

世界は広くて、様々な考え方や価値が溢れていて、そこに触れないのはもったいない。日本という小さな国で、日本語で理解できる範囲内で選んだ今。これが、本当に自分に合っていると言い切れるだろうか。もしかしたら、世界のどこかに、自分に本当に合っている仕事があるのかもしれない。もしかしたら、本当に分かり合える人に、自分はまだ出会っていないのかもしれない。様々な未知の可能性を、堀部さんの講演から感じる事が出来ました。

 

堀部さんは仰います。「あなたの能力は今いる場所ではなく、異国で花開くのかもしれない。」
何か思う事があった方がいらっしゃれば、ぜひ海外にチャレンジしてみましょう。

 

堀部さん、ありがとうございました!

 

次回C.school第9回 出演者は・・・

●椿原ばっきーさん / PRディレクター、熊本クラフトコーラ 発起人
●田村祐一さん / 銭湯の革命家

 

こちらも面白い回になりそうです。
9/24(火)19:00から、予定を空けておいて下さいね!

 

 

多彩な講師陣と私たちロジックメンバーと一緒に、あなたも「働くを楽しむ」についてともに学んでみませんか。
ご予約お待ちしております。

 

堀部 朝広/全世界対応バイヤー
2006年にマテリアルワールドというユニークでオンリーワンなオリジナル建築資材を販売するブランドを立ち上げて、以来、世界各国、日本各地をフットワーク軽く飛び回る一級建築士の資格を持つバイヤー。バイヤーと言っても、既製品の買い付けはほとんどなく、新商品の企画・開発・設計から行い、それらを主に海外で生産し、輸入販売している。商品はインテリア・エクステリアを問わず、素材も多岐に渡る。自身がプロダクトデザインした部屋干し用ベルト製品「ブルックリンランドリール」は、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、イタリアのAデザインアワードのゴールドなど多数受賞。(一級建築士、一級建築施工管理技士、一級管工事施工管理技士)
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